作成年度 | 2013 年度 |
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論文名 | 繊維強化プラスチックの引張特性評価における板厚の影響 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第68回土木学会年次学術講演会 |
誌名 | 土木学会年次学術講演会講演概要集(CD-ROM) |
巻・号・回 | 論文No.CS3-036 |
発表年月日 | 2013/08/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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ヒビ | 鷲見幸弘 |
ヒビ | 永田晃 |
土木研究所 | 冨山禎仁 |
土木研究所 | 西崎 到 |
抄録 |
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繊維強化プラスチック(以下,FRP)は,耐食性に優れ,高強度,軽量であることから新たな土木構造材料として注目されている.土木構造部材に用いられているFRP の厚さは,現在のJIS の引張試験方法で規定されている厚さの適用範囲を超える場合が多く,規格外の試験片に対して適用可能であるかは定かではない.そこで,本研究では, JIS 規格値内およびJIS 規格値外の異なる板厚のガラス繊維強化プラスチック(以下,GFRP)を用いて,引張特性の比較を行った.JIS 規格値内外の板厚(2.4~16mm の範囲)としたGFRP 試験片の引張試験を実施し,以下の結果を得た.(1) 引張強さおよび引張弾性率は,全ての板厚において同程度の値が得られた.(2) 引張強さの変動係数は,板厚が厚くなるにつれ低下する傾向が認められた.ただし,この理由については明確ではない.以上のことから,本試験の結果,JIS の引張試験法の厚さの上限(10mm)を多少超える場合(16mm)であっても,試験実施上は特に問題なく良好な結果が得られることが確認された. |