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発表 河川生態系変動予測モデルの最前線

作成年度 2012 年度
論文名 河川生態系変動予測モデルの最前線
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本生態学会第60回大会
誌名 日本生態学会第60回大会要旨集
巻・号・回
発表年月日 2013/03/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
河川生態チーム傳田正利、岩本俊孝
宮崎大学岩本俊孝
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抄録
物理環境、生物及び生物間作業で構成される生態系は複雑なシステムである。生態系をモデル化するのは、難度が高く多くの研究が実施されている。河川生態系のモデル化を行う場合には、その変動性から他の生態系にない難しさがある。河川生態系を予測するには、河川生態系を構成する物理環境、物理環境と生物の関係性を動的に再現するモデルが必要となる。この動的表現のためには、河川工学(河川水理学)のモデルと生態系モデリングの融合が必要となる。本研究では、河川工学のモデリングと生態系モデリングを融合させた河川生態系変動予測モデルを開発し、その精度検証を行った。物理基盤モデルは、河道法線形状の緩やかなわん曲あるいは直線的で、かつ川幅の変化が縦断的に小さい区間において再現性が高いことを確認出来た。植生変化モデルモデルは、地被状況の平面分布の再現性は高くないものの、一連の区間における地被分類の構成は比較的再現性があると考えられる。仮想動物の行動予測結果と野生動物の実測行動は、行動圏、利用頻度の高い区域が良好に一致した。特に、餌場等の生息史上、重要な区域は一定の精度で再現することが出来た。本研究で開発した河川生態系変動予測モデルは、初期条件の付与、野生動物の空間選好性等の少数の情報を付与するだけで、野生動物行動を予測することが出来る等の行動を予測することが出来ると考えられる。
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