作成年度 | 2013 年度 |
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論文名 | FEM解析によるゆるみ岩盤モデル化方法の検討(その2) |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 日本応用地質学会平成25年度研究発表会 |
誌名 | 日本応用地質学会平成24年度研究発表会講演論文集 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2013/10/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所地質チーム | 日外勝仁 |
土木研究所地質チーム | 江口貴弘 |
土木研究所地質チーム | 佐々木靖人 |
抄録 |
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ゆるみ岩盤は亀裂に支配された複雑・多様な不安定化の形態を示すため、特にダム建設においてはゆるみ岩盤の分布と性状の把握は重大な課題の一つとされている。本研究では、地質工学的にゆるみ岩盤の不安定な範囲や安定性を的確に評価する手法の開発を目的に、ゆるみ岩盤斜面の二次元解析モデルを作成し、有限要素法により、ゆるみ進行過程の数値解析的トレースを試みた。地質構造や卓越した亀裂方向を反映した解析モデルにおいて、河川浸食などの地形変化による応力解放の影響を付加した上で、ゆるみ進行による強度低下を再現することとした。具体的には、重力・応力に起因した亀裂の開口・進展といった物理的風化作用の表現として、ひずみ集中箇所の差別的な劣化促進がゆるみによる強度物性値低下の一因であると考え、塑性ひずみの量に応じた強度低減を解析モデルに随時反映するという劣化サイクルを繰り返すことで、段階的なゆるみ進行過程の再現を行った。 |