作成年度 | 2012 年度 |
---|---|
論文名 | 河道内樹林における萌芽再生抑制方法の検討 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 2012年度河川技術に関するシンポジウム |
誌名 | 河川技術に関するシンポジウム |
巻・号・回 | 18 |
発表年月日 | 2012/06/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
河川生態チーム | 田屋祐樹、増本みどり、赤松史一、矢島良紀、佐貫方城、中西 哲、三輪準二 |
河川生態チーム | 増本みどり |
河川生態チーム | 赤松史一 |
河川生態チーム | 矢島良紀 |
河川生態チーム | 佐貫方城、中西 哲、三輪準二 |
抄録 |
---|
河道内樹林は,河積を減少させ出水時の流下能力の低下をもたらすなど,治水上の問題となっている.河川管理の現場では,限られた予算の中で伐採による河道内樹林への対策が実施されているが,萌芽再生により短期間で樹林が回復してしまうなど十分な効果が得られているとはいい難い.このため,伐採の効果をより長く維持できるような方法の開発が求められている.本研究は,栄養繁殖力が高く河道内樹林の優占樹種となっているアカメヤナギ林,ハリエンジュ林,マダケ林を対象として,萌芽再生抑制処理を組み合わせて伐採を行い,各処理方法の萌芽再生抑制効果の検証を行った.伐採前に環状剥皮の処理をすることにより,伐採のみを実施した対照区に対して,萌芽した株あたりの萌芽の発生数をヤナギ林では60%減少でき,ハリエンジュ林では30%減少できた.マダケ林については,伐採後に除根を実施することにより,伐採のみを実施した対照区に対して,萌芽の発生数を93%減少できた.伐採に萌芽再生抑制処理を組み合わせることで伐採後の萌芽再生を抑制できることが確認できた. |