作成年度 | 2013 年度 |
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論文名 | ダムの試験湛水時における漏水・揚圧力異常事例の地質的分析 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 日本応用地質学会平成25年度研究発表会 |
誌名 | 日本応用地質学会平成25年度研究発表会講演論文集 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2013/10/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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地質 | 品川俊介 |
土木研究所地質チーム | 江口貴弘 |
土木研究所地質チーム | 佐々木靖人 |
抄録 |
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ダム基礎岩盤の水理地質に関わる調査上の問題を把握し、今後の地質調査に役立てる目的で、最近約30年間の、試験湛水時に基礎岩盤を経路とした漏水もしくは基礎排水孔の揚圧力異常が確認された事例を調査した。その結果20事例確認された。地質別には、堆積岩類が7事例、深成岩類が9事例、火山岩類(溶結凝灰岩を含む)が3事例であった。漏水等の問題の発生を防ぐため、各事例において①原因となる地質現象の事前把握の可否、②現象の理解、および③範囲の想定についてあわせて整理を試みた。一般に事前に把握困難なものとして、小さな水みち、開口節理、変質、溶脱、貫入岩の分布など、局所的な事象や構造を挙げることができる。一般に事前に把握が可能と考えられるものは、規模の大きな断層、地質境界など、地質図学が適用できる対象である.事前の把握が可能であっても、問題の理解や事象の範囲の想定が適切に行えないと問題が発生する。 |