国立研究開発法人土木研究所

論文・刊行物検索

利用者の方へ

詳細情報

論文投稿 ICT施工導入による品質管理の合理化・高度化に向けたフィルダム遮水材料の現場盛立試験

作成年度 2013 年度
論文名 ICT施工導入による品質管理の合理化・高度化に向けたフィルダム遮水材料の現場盛立試験
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 第48回地盤工学研究発表会
巻・号・回
発表年月日 2013/07/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水工研究グループ水工構造物チーム青井克志
水工研究グループ水工構造物チーム佐々木隆
水工研究グループ水工構造物チーム佐藤弘行
水工研究グループ水工構造物チーム坂本博紀
抄録
近年、我が国の社会資本整備において、施工の効率化や精度の向上、品質管理の合理化等を目的にICT施工の積極的な導入が推進されている。平成20年7月には「情報化施工推進戦略」が策定され、ダム分野においてもICT施工の導入が重要であると位置づけられている。ICT施工をフィルダムの盛立工事に導入した場合、まき出し厚、締固め回数等、施工プロセス管理の確実性が向上する。これらに加えて、盛立材料、粒度、含水比などの条件が一定であれば、密度、遮水性等の盛立品質を一定にすることが可能と考えられる。しかし、フィルダムにおける実際の盛立現場では、粒度、含水比などがばらついているとともに、日々の天候、材料特性の経時的な変化等も伴うため、締固めエネルギーを一定にしても締固め後の密度などの盛立品質がばらつくことが予想される。そのため、ICT施工導入によって品質管理を合理化・高度化するためには、盛立材料の粒度や含水比のばらつきによる、密度などの盛立品質のばらつきを把握した上で、品質管理を行うことが不可欠である。 盛立品質のばらつきを把握するためには密度や遮水性をできるだけ多く計測する必要があるが、特に透水試験は測定に時間を要するため、施工の効率化を妨げる要因となっており、現場での試験回数を増やすことは容易ではない。そのため、多くの現場ではD値あるいは密度を規定することにより間接的に遮水性の管理が行われている。しかし、測定した乾燥密度について、任意粒径を基準として礫混入率補正する必要がある等、迅速な遮水性の把握には不向きである。したがって、本研究では現場盛立試験を実施し、透水試験結果に影響する要因を分析し、遮水性の多点計測と現場での迅速な把握を行う観点から、任意の粒径以下に設定せずに全粒径レベルで管理できる管理項目を検討した。
ページの先頭へ

この画面を閉じる

Copyright (C) 2022 Independent Administrative Institution Public Works Research Institute