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論文投稿 中小河川における治水、環境、維持管理に配慮した川づくりの取組み

作成年度 2012 年度
論文名 中小河川における治水、環境、維持管理に配慮した川づくりの取組み
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木技術資料(55(9),52-54)
誌名 土木技術資料
巻・号・回 55(9)
発表年月日 2013/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター大石哲也
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター高岡広樹
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター原田守啓
独立行政法人土木研究所水環境研究グループ河川生態チーム萱場祐一
抄録
中小河川では河川改修や災害復旧事業に際して、河川断面を単断面とし、河床を堀下げ、両岸を立ち護岸とする改修が多く行われてきました。しかしながら、改修後に生じた出水によって極度に河床洗掘が生じる例も見られ、補修を要する維持管理が不可欠となる川も存在しています。このような状況に鑑み、平成22年に改訂された「中小河川に関する河道計画の技術基準」では、川幅拡幅によって流下能力を確保し、河床にかかる掃流力をあげない改修が基本方針の1つとなりました。一方で、川は、日常時には生物の生息場としての貴重な空間となっています。生物の生息場は、対象とする生物の生息スケールによって確保すべき要素が異なりますが、例えば、ハビタット・スケールでみると瀬・淵の有無が生物多様性を高めるのに重要な要素とされています。 自然共生研究センターでは、中小河川における治水、環境、維持管理に配慮した川づくりの取組みについて技術支援することを目的に、「流域からの流出土砂に着目した河川維持管理の軽減技術に関する研究(プロジェクト研究<H23~H27年度>)」を行っております。この中で、河道特性と河川景観との関係性の検討や、実験河川(全長800m)を用いて環境配慮や維持管理の軽減化の技術向上に繋がるように実証実験をしています。ここでは、中小河川を対象に行った調査データをもとに、「川幅水深比(B/H)」と、それによって生ずる「河床形態」と「河川景観」との関係性から、生物生息場に配慮する川づくりに向けた川幅設定の方法についての検討状況を紹介します。
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