作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | 氾濫原 ~氾濫が維持する生物の営みの場~ |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 豊田市矢作川研究所 月報 Rio(№178,P1) |
誌名 | 豊田市矢作川研究所 月報 |
巻・号・回 | №178 |
発表年月日 | 2013/02/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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独立行政法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 永山滋也 |
抄録 |
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川の水が氾濫して冠水する範囲を“氾濫原”と言います。氾濫原には、氾濫によって形成される独特の環境とそれを利用する多くの生物が存在します。例えば、フナ、ドジョウ、ナマズは、氾濫によって増水した水域または一時的に形成された水域で産卵します。天然記念物のアユモドキや絶滅危惧種のカワバタモロコは、一時的水域に特化して産卵を行う種です。恒常的に存在する氾濫原内の“ワンドやたまり”といった水域が、様々な魚の稚魚期の棲家として機能することも知られています。また、希少となったイシガイ科二枚貝やその鰓の内部に産卵するタナゴ類も氾濫原の水域で生活する代表的な生物です。 |