国立研究開発法人土木研究所

論文・刊行物検索

利用者の方へ

詳細情報

論文投稿 河川堤防 2.河川堤防の整備の歴史と被災形態

作成年度 2013 年度
論文名 河川堤防 2.河川堤防の整備の歴史と被災形態
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 地盤工学会誌
巻・号・回
発表年月日 2013/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
国土技術政策総合研究所河川研究部河川研究室福島雅紀
地質・地盤研究グループ土質・振動チーム石原雅規
抄録
河川堤防は,長い治水の歴史の中で古くから逐次強化を重ねてきた構造物であり,これまで実施されてきた整備によって,堤防延長や堤防断面の確保について相当の整備がなされてきている。また,災害を経験することで,それまでの改修計画が見直され,河川堤防の構造も災害に応じて経験的に定められてきた歴史があり,(内部構成等が明確でないこととのつながりがわかりにくい。改修計画の見直し→引き堤,かさ上げ等?堤防構造が経験的に定められた→拡幅等?)堤防内部の土質構成や土質分布は明確でないことが多い。さらに,わが国の都市,市街地の多くは,河川によって形成された沖積平野に立地しているため,都市や市街地を守る堤防もまた旧河道,後背湿地,段丘面などが分布する不均質な地盤の上に築造せざるを得ず,地盤条件を十分に把握できない曖昧さを残した構造物であるという特徴がある。河川堤防が自然公物と言われる理由がここにあり,その特質を十分に踏まえて堤防の設計や維持管理を進めることが重要であり,次回以降の講座を読み進めていく上で基礎知識となる。そこで本章では,利根川を例に挙げて河川堤防の整備の歴史について触れ,災害を受けるたびに嵩上げと拡幅を繰り返し徐々に大きくなってきたこと,河道の付け替えや引き堤などによって湿地や旧河道上に築堤される堤防もあることなどについて紹介する。次に,河川堤防の被災要因について説明し,それらの要因で被災した代表事例を数例紹介する。なお,被災要因を解説するにあたり,用語の定義を明確にした。
ページの先頭へ

この画面を閉じる

Copyright (C) 2022 Independent Administrative Institution Public Works Research Institute