作成年度 | 2012 年度 |
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論文名 | レーザードップラー振動計比較計測によるBE試験法の検証 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 地盤材料試験・地盤調査の精度とばらつきに関するシンポジウム |
誌名 | 地盤材料試験・地盤調査の精度とばらつきに関するシンポジウム論文集 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2012/05/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所地質・地盤研究グループ | 稲崎 富士 |
地球環境産業技術研究機構 | 西澤 修 |
東京ソイルリサーチ | 竹原 直人 |
電子技研工業 | 山本 洋 |
電子技研工業 | 山口 和郎 |
抄録 |
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簡便な室内S波速度測定試験手法として,近年急速に普及してきているBE試験に対してLDVを用いた比較計測を実施した.その結果,送信BE素子への入力電気信号をそのまま加振波形とすることができないこと,また受信BE信号波形もそのままでは供試体振動として扱うことができないことを明らかにした.これに対し,非接触で供試体表面の振動を検出でき,位相特性も平坦でダイナミックレンジも広いLDVを用いることで,供試体を伝播する振動波形を多点でかつ多成分で測定することができる. LDV比較計測の結果,BE励起卓越波は明瞭な速度分散性を示し,かつ加振方向に同一位相で変形していることから,S波ではなく,反対称モードの撓み波であると判断された.このことは,現行のBE試験技法では原理的にS波速度を計測することができないことを意味している.それに加え,現行のBE試験で採用されている単点受信では重畳する波動場を分離識別することが本質的に不可能である. |