作成年度 | 2013 年度 |
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論文名 | 物理探査データを用いた河川堤防の浸透性の推定について |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 物理探査学会第128回(平成25年度春季)学術講演会 |
誌名 | 物理探査学会学術講演会講演論文集 |
巻・号・回 | 128 |
発表年月日 | 2013/06/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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深田地質研究所 | 高橋 亨 |
土木研究所地質・地盤研究グループ | 稲崎 富士 |
抄録 |
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河川堤防の浸透に対する安全性評価に必要な透水係数は,原位置透水試験や土質試料の室内透水試験,あるいはクレーガーの式等を利用して粒度分布から推定される。一般に複雑な構造の堤防断面全体の透水係数をモデル化する場合に物理探査を利用すればより効果的である。本研究では、コゼニーカルマンの式を利用してS波速度と比抵抗から推定した間隙率と粒径を用いて堤防の透水係数の推定を試みた。解析には検層および地震探査と電気探査で得られたS波速度と比抵抗を用いた。飽和地盤である地下水位以下の基礎地盤については,アーチ―の式を用いて比抵抗から間隙率を,岩石物理モデルを用いてS波速度と比抵抗から粒径を求め透水係数を推定した。不飽和地盤である堤体および地下水位以浅の基礎地盤については,粒径は比抵抗から間隙率は岩石モデルから推定した。飽和地盤については実測値と良い一致を示したが,不飽和地盤については推定誤差が大きかった。 |