作成年度 | 2013 年度 |
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論文名 | 津波被災下水処理場の段階的復旧対策技術による水質改善効果 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 下水道協会誌論文集 |
巻・号・回 | 50 |
発表年月日 | 2013/12/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所 | 諏訪 守 |
土木研究所 | 安井宣仁 |
土木研究所 | 鈴木 穣 |
土木研究所 | 岡本誠一郎 |
土木研究所 | 桜井健介 |
抄録 |
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被災した下水処理場を対象とした継続的な現地調査や消毒実験を実施し、段階的な復旧対策技術による有機物や病原微生物の除去および消毒効果の改善を評価した。その結果、初期対応での簡易沈殿処理法は、沈殿汚泥により生成する還元性物質が消毒剤を消費して消毒効果に影響するため、汚泥の引き抜き管理の重要性が明らかとなった。次いで、簡易曝気の復旧は、塩素消毒による大腸菌群の不活化効果の向上に寄与していた。さらに、曝気および汚泥の返送系が復旧することにより、生物処理後の大腸菌群やノロウイルスの濃度が低下するとともに、消毒における残留塩素の割合が増し、消毒効果が向上した。これら段階的復旧による処理機能の回復にともない、放流水域の水質改善効果が確認された。 |