国立研究開発法人土木研究所

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発表 平地と斜面の積雪における含水状態と積雪安定度の差異について

作成年度 2013 年度
論文名 平地と斜面の積雪における含水状態と積雪安定度の差異について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 寒地技術シンポジウム
誌名 寒地技術シンポジウム
巻・号・回 29
発表年月日 2013/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
雪崩・地すべり研究センター池田慎二
富山高等専門学校勝島隆史
雪崩・地すべり研究センター伊東靖彦
(独)森林総合研究所竹内 由香里
北海道大学農学研究院野呂智之
抄録
これまで主に平地を対象に積雪への水の浸透に関する研究が行われているが、雪崩が発生する斜面における積雪への水の浸透は平地とは異なる可能性がある。このため、湿雪雪崩の危険度評価を目的とした積雪モデルの改良にあたっては、斜面と平地の積雪の差異を明らかにしておく必要がある。また、斜面積雪への水の浸透に関する知見は、統計的な手法による雪崩危険度評価に関する研究を行う際にも、データの解釈を行う上で重要であると考えられる。そこで、筆者らは2冬期にわたって隣接する平地と斜面において定期的に積雪断面観測を行った。その結果、斜面と平地においては雪質や積雪構造が大きく異なる観測結果が得られた。また、積雪断面の観察およびKatsushima et al.によって提案された積雪中の水みちへの水の流下をパラメータ化した積雪モデルによる解析結果から、斜面と平地の積雪の差異は、水みちへ流下する水の量の差異によってもたらされ得ることが示された。ここでは主に積雪の含水状態と安定度(SI)に着目して平地と斜面の積雪の差異について述べる。
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