作成年度 | 2015 年度 |
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論文名 | 洪水中の河床高と粗度係数の変化が河川流量の算定に及ぼす影響 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 土木学会論文集G(環境) |
巻・号・回 | Vol.71No. 5 |
発表年月日 | 2015/09/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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ICHARM | 小関博司 |
ICHARM | 萬矢敦啓 |
ICHARM | 工藤俊 |
ICHARM | 岩見洋一 |
抄録 |
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本研究では,洪水中の河床高と粗度係数の変化が流量値の算定に及ぼす影響を検討した.既往の流量観測手法においては,洪水時の土砂水理現象が不明確であることから,これらの変化を無視する場合が多い.一方,近年発達した観測技術により,洪水時の複雑な流体現象が徐々に報告されてきている.そこで,二河川におけるADCP等の観測結果と,Manningの断面平均流速公式を基にしたSlope-area methodによる流量値を比較した.その結果,今回観測された洪水における流量算定では,河床高と粗度係数の変化が打ち消しあうような作用が起きていることが明らかになった.その一方で,Slope-area methodの適用範囲は,少なくとも岸・黒木の小規模河床波理論から構築されるτ* - τ*’関係上に限られることが分かった. |