国立研究開発法人土木研究所

論文・刊行物検索

利用者の方へ

詳細情報

発表 河床に堆積した砂の再移動が付着藻類の回復過程に及ぼす影響

作成年度 2015 年度
論文名 河床に堆積した砂の再移動が付着藻類の回復過程に及ぼす影響
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本陸水学会 東海支部会 第18回研究発表会
誌名 日本陸水学会 東海支部会 第18回研究発表会
巻・号・回
発表年月日 2016/02/27 ~ 2016/02/28
所属研究室/機関名 著者名(英名)
国立研究開発研究法人 土木研究所 自然共生研究センター宮川幸雄
国立研究開発研究法人 土木研究所 自然共生研究センター堀田大貴
国立研究開発研究法人 土木研究所 自然共生研究センター萱場祐一
抄録
洪水時に山地の崩壊等により発生した土砂が流入し、河床に大量の砂が堆積することで、河床間隙、礫の露出面積の減少等、河床環境に様々な変化が生じる。この河床環境の変化は、礫上に固着する藻類(付着藻類)の生育にも影響を及ぼす可能性がある。具体的には、衝突する砂礫が増加することによる付着藻類の剥離量の増加1)、砂堆積による生育面積の減少である。ただし、堆積した砂は洪水後の小規模な流量変動であっても流出(再移動)しやすく、その影響は一時的となる可能性もある。この再移動を考慮した上で、堆積砂が付着藻類に及ぼす影響を把握することは、ダム下流等、人為的な土砂供給が行われる際の土砂量の検討材料になりうるため、河川管理においても重要な知見といえる。しかし、堆積砂の再移動は、流況が刻々と変化する実河川で把握することが困難であり、再移動に対する付着藻類の応答の知見は少ないのが現状である。そこで本研究では、砂の再移動に対する付着藻類の応答を把握することを目的として、水理条件をある程度コントロール可能な実験河川にて、河床が埋まる程度の砂を投入し、そこで生育する付着藻類の現存量の回復過程を調査した。
ページの先頭へ

この画面を閉じる

Copyright (C) 2022 Independent Administrative Institution Public Works Research Institute