作成年度 | 2015 年度 |
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論文名 | 材料物性のばらつきを考慮した台形CSGダムの大規模地震時応答解析 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 第70回年次学術講演会公演概要集 |
巻・号・回 | 第Ⅰ部門 |
発表年月日 | 2015/09/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水工研究グループ水工構造物チーム | 土田 将己 |
水工研究グループ水工構造物チーム | 金銅将史 |
水工研究グループ水工構造物チーム | 榎村康史 |
抄録 |
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ダム建設に対して一層の合理化が求められるなか,経済性や環境に配慮した新型式のダムである台形CSGダムの採用事例が増加している.台形CSGダムは,現地で手近に得られる砂礫などにセメントと水を混合したCSG(Cemented Sand and Gravel)を堤体材料とし,断面形状を台形としたダムで,その設計手法の特徴として,以下のことが挙げられる.①材料(CSG)の物性(強度)のばらつきを一定の粒度や単位水量の幅の中で許容すること②堤体断面形状やCSGの配合(単位セメント量,単位水量の許容範囲)は,地震応答解析を含むFEM解析で得られるCSGの必要強度をもとに決定されること一方,大規模地震に対する構造物の耐震性への社会的関心の高まりから,ダムにおいても各サイトで考えられる最大級の地震動を考慮した耐震性能照査2)が試みられている.しかし,照査解析において,①の特徴を合理的に考慮する方法は十分検討されていない.そこで,本報では,CSGの物性のばらつきが大規模地震時の台形CSGダムの応答に及ぼす影響をモンテカルロ法による地震応答解析によって定量的に考察した. |