作成年度 | 2015 年度 |
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論文名 | 堤防のりすべり事例を対象とした浸透力を考慮した円弧すべりの感度分析 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 第3回地盤工学から見た堤防技術シンポジウム |
巻・号・回 | 第3回 |
発表年月日 | 2015/12/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土質・振動 | 石原雅規 |
土質・振動 | 吉田直人 |
土質・振動 | 秋場俊一 |
土質・振動 | 佐々木哲也 |
抄録 |
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近年の堤防のりすべり事例では,平成25年7月の子吉川右岸10.8kや同年8月の梯川右岸8.4kのようにのりすべりの周辺でのみ基礎地盤からと考えられる噴砂が確認されているものが特徴的である。これらの事例では,のりすべりと基礎地盤のパイピングが独立して生じたと考えるよりも,のりすべりと基礎地盤のパイピングが相互に関連して生じたと考える方が自然である。 堤防の洪水時の浸透安全性は,河川堤防の構造検討の手引き1)(以下,手引き)に示される方法にしたがって照査が行われ,所要の安全性を満足しない区間では対策が実施されてきている。手引きの方法は,のりすべりに関する検討と基礎地盤のパイピングに関する検討の2つに分けられる。いずれの検討も飽和不飽和非定常浸透流解析の結果を用いるものの,のりすべりの検討では浸透流解析で得られる浸潤線を利用するだけで、基礎地盤のパイピングが関連して検討されているわけではない。 ここでは,基礎地盤のパイピング以外に広く浸透現象がのりすべりに与える影響のうち,浸透力に着目し,被災事例を対象に円弧すべり安全率の感度分析を実施した。 |