作成年度 | 2015 年度 |
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論文名 | 数値解析結果に基づくゆるみの進行における地質構造の影響について |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 日本応用地質学会平成27年度研究発表会 |
誌名 | 日本応用地質学会平成27年度研究発表会講演論文集 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2015/09/24 ~ 2015/09/25 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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地質チーム | 江口貴弘 |
地質チーム | 日外勝仁 |
地質チーム | 佐々木靖人 |
抄録 |
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掘削に伴い変状が発生した斜面においてアンカー、押え盛土による対策工を実施したが、現在も微小な変位やアンカー荷重の増大が確認されている。この斜面においては、地すべりなどのような通常の変位ではないメカニズムが考えられる。そのため本研究では、この斜面の変状のメカニズムを解明するためにFEM解析を実施した。モデルは実際の地形・地質調査結果を可能な限り再現した三次元地形解析モデルとし、解析手順は複雑な施工手順を細かく再現した。 掘削前の段階で、破砕帯層に塑性ひずみが集中していることが確認された。また、掘削時はさらに塑性ひずみが増加し、圧縮応力の分布が確認された。また、破砕帯層の上位の層では引張応力が分布していた。 受け盤構造で、破砕帯層のような弱層が存在する場合、弱層の圧縮変形およびその上位層の倒れ込みという変形メカニズムが発生し、それにより現在も微小な変位等が続いていると考えられる。 |