作成年度 | 2015 年度 |
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論文名 | GPRによる土石流被災砂防堰堤の内部亀裂イメージング |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 公益社団法人 物理探査学会 第132回(平成27年度春季)学術講演会 |
誌名 | 物理探査学会学術講演会講演論文集 |
巻・号・回 | 132 |
発表年月日 | 2015/05/11 ~ 2015/05/13 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所 | 青池邦夫 |
土木研究所 | 稲崎富士 |
土木研究所 | 清水武志 |
土木研究所 | 泉山寛明 |
土木研究所 | 藤村直樹 |
抄録 |
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平成26年7月9日、台風8号の接近で活発化した梅雨前線の豪雨により、長野県南木曽町梨子沢で土石流災害が発生した。土石流は上流部にあった梨子沢堰堤を直撃して一部を消失させ、残った堤体本体には亀裂や施工継ぎ目で段差を生じさせた。本研究は土石流によって砂防堰堤がどのように破壊されたのかを考察するため、GPRを用いて堤体内部の亀裂分布を調査したものである。測定では中心周波数300/800MHzのインパルスレーダを天端より吊り下げて、壁面の約10m×13mの範囲を横断方向に0.2m間隔で、上下方向に0.01m間隔スキャンした。その結果、亀裂は低角に傾斜し、壁面から深さ0.5m程度までの表層に分布していることがわかった。また多点撮影したデジタルカメラの画像解析から、堤体上部は約13cm全面に押し出されていることが推定された。この押し出しに追随した堤体下部の壁面表層が広範囲に剥離した状況が考えられた。 |