作成年度 | 2015 年度 |
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論文名 | 詳細物理探査による河川堤防漏水箇所の浅部地盤構造調査 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 公益社団法人 物理探査学会 第132回(平成27年度春季)学術講演会 |
誌名 | 物理探査学会学術講演会講演論文集 |
巻・号・回 | 132 |
発表年月日 | 2015/05/11 ~ 2015/05/13 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所 | 青池邦夫 |
土木研究所 | 稲崎富士 |
土木研究所 | 金子正洋 |
抄録 |
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平成26年10月6日、台風18号により小貝川左岸54.6k付近の堤内地盤で漏水が発生した。調査地は浅部に砂礫層が分布しており、表層を粘性土が被覆している。河川水位の上昇により砂礫層が被圧し、一部で被覆層を突き抜けて漏水が発生したものと考えられる。本研究では、RTK-GNSSに基づく稠密GPR探査を実施して地下浅部の反射面を3次元的に検出し、電極間隔0.5mの電気探査6測線および受振間隔0.5mの表面波探査7測線によって検出した反射面下方の物性を把握した。検出したGPRの反射面は高比抵抗・高S波速度を示し砂礫層と考えられた。また昔の堤防のような直線状の構造が水田下に埋没していることが明らかになった。漏水箇所は痕跡調査から多数あることが確認されているが、堤防上の監視カメラ映像によると、特定の場所からの漏水が卓越しており、この場所は砂礫層が浅く分布し盛り上がった箇所であることがわかった。 |