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論文投稿 溶融亜鉛めっき上塗装・ふっ素樹脂塗料の大気暴露試験-屋外暴露5年目の追跡調査結果-

作成年度 2014 年度
論文名 溶融亜鉛めっき上塗装・ふっ素樹脂塗料の大気暴露試験-屋外暴露5年目の追跡調査結果-
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 鉛と亜鉛(Web)
巻・号・回 No.275
発表年月日 2014/07/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
日本溶融亜鉛鍍金協会鈴木庸一
日本溶融亜鉛鍍金協会田畑祐太
日本塗料工業会大柴雅紀
土木研究所冨山禎仁
抄録
近年、塗装技術の進歩により、溶融亜鉛めっき上に塗装を行う事例が増えている。その主な目的としては、①環境美化など外観への色彩付与、②厳しい腐食環境での長期耐久性の保持、③補修困難な構造物などへの耐久性の付与、④亜鉛めっき鋼の補修塗装、などが挙げられる。適切な塗装系を選定してめっき面上に塗装した場合の寿命は、両者の特性が相乗効果を示し、亜鉛めっきの寿命と塗膜の寿命とを足し合わせた値の、1.5~2.0倍になるとの報告もある。わが国では従来、溶融亜鉛めっき上の塗装系としてエポキシ-ポリウレタン樹脂系が広く用いられてきたが、さらなる高耐久化を図るために、高い耐候性を有するとされるふっ素樹脂塗料を上塗りに適用した、エポキシ-ふっ素樹脂系の塗装系に置き換わりつつある。平成17年に刊行された「鋼道路橋塗装・防食便覧」(日本道路協会)においても、新設溶融亜鉛めっき面用の外面塗装系として、エポキシ-ふっ素樹脂系(ZC-1)を用いることが基本とされている。本研究では、エポキシ-ふっ素樹脂塗装系を適用した各種溶融めっき鋼の塩害地域における長期耐久性を検証するために、屋外暴露試験を実施し、外観や塗膜付着力等の追跡調査を行っている。結果をまとめると、以下の通りである。(1)つくば、沖縄共に暴露5年の時点において、全ての試験体で外観の異状は認められなかった。(2)つくば、沖縄共に暴露5年の時点において、全ての試験体で塗膜付着力は十分に高い水準を維持していた。(3)暴露環境、めっき種、塗装前処理、塗装系、試験体の部位等による耐久性の差異は明確ではなかった。
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