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発表 東北地方太平洋沖地震における茨城県の道路斜面災害の特徴

作成年度 2014 年度
論文名 東北地方太平洋沖地震における茨城県の道路斜面災害の特徴
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本応用地質学会平成26年度研究発表会
誌名 日本応用地質学会平成26年度研究発表会講演論文集
巻・号・回
発表年月日 2014/10/29 ~ 2014/10/30
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土木研究所地質チーム浅井健一
土木研究所地質チーム宮本浩二
土木研究所地質チーム佐々木靖人
抄録
平成23年3月の東北地方太平洋沖地震における茨城県の道路斜面災害事例について、地形・地質、震度、現地状況の詳細等の情報を収集し、斜面災害の特徴について検討した。 収集した事例は36件である。同様に事例収集を行った岩手・宮城・福島県と同様に路肩・盛土崩壊が36%と最も多い。一方、他県と異なる特徴として、茨城県では急勾配のブロック積みまたは石積み擁壁の変状・崩壊が19%と比較的多く発生している。それらの多くは台地縁辺部の切土のり面での事例であり、道路土工-擁壁工指針での標準のり勾配より急勾配であった。個別の特徴としては、過去に被災した箇所の同様の災害形態での再被災、緩傾斜の流れ盤地すべり、谷埋め盛土の変状・崩壊といった過去の地震でも指摘されている災害形態が多く、このような災害の形態をふまえた適切な点検・調査と被災原因の究明、対策の検討が必要である。平成23年3月の東北地方太平洋沖地震における茨城県の道路斜面災害事例について、地形・地質、震度、現地状況の詳細等の情報を収集し、斜面災害の特徴について検討した。 収集した事例は36件である。同様に事例収集を行った岩手・宮城・福島県と同様に路肩・盛土崩壊が36%と最も多い。一方、他県と異なる特徴として、茨城県では急勾配のブロック積みまたは石積み擁壁の変状・崩壊が19%と比較的多く発生している。それらの多くは台地縁辺部の切土のり面での事例であり、道路土工-擁壁工指針での標準のり勾配より急勾配であった。個別の特徴としては、過去に被災した箇所の同様の災害形態での再被災、緩傾斜の流れ盤地すべり、谷埋め盛土の変状・崩壊といった過去の地震でも指摘されている災害形態が多く、このような災害の形態をふまえた適切な点検・調査と被災原因の究明、対策の検討が必要である。
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