作成年度 | 2014 年度 |
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論文名 | 山岳道路盛土斜面における稠密比抵抗探査 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 物理探査学会第131回(平成26年度秋季)学術講演会 |
誌名 | 物理探査学会学術講演会講演論文集 |
巻・号・回 | 131 |
発表年月日 | 2014/10/21 ~ 2014/10/23 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所地質・地盤研究グループ | 稲崎 富士 |
寒地土木研究所寒地基礎技術研究グループ防災地質チーム | 倉橋 稔幸 |
モニー物探 | 坂西 啓一郎 |
地圏探査技術研究所 | 今村 杉夫 |
抄録 |
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積雪地域の山岳道路では,融雪期に盛土斜面が不安定化し斜面災害が発生する危険性が高まる.これまでは特定の横断面における計算結果を一定区間に適用して安全性を評価していたため,縦断方向の不均質性の検討が充分ではなかった.斜面上に測線を設定し物理探査を実施すれば,より詳細に盛土内部構造を把握できると期待される.そこで斜面湧水対策を実施予定の山岳道路盛土区間において稠密比抵抗探査等を実施した.探査は2013年積雪期前と斜面対策工施工後の2014年融雪期に2回実施した.その結果,対策工施工区間では相対的に比抵抗が増大し水抜き工の効果が認められた.また表面波探査の結果から湧水区間では低速度層が厚いことがわかった.これらの現地探査の結果は,盛土斜面に稠密に測線を配置して統合物理探査を適用することによって,盛土斜面の安定性に影響する不均質内部物性構造を高分解能かつ低コストで把握可能であることを示している. |