国立研究開発法人土木研究所

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発表 樋井川における河道安定と瀬淵構造の保全創出の取り組み

作成年度 2014 年度
論文名 樋井川における河道安定と瀬淵構造の保全創出の取り組み
論文名(和訳)
論文副題
発表会 2014年度・河川技術に関するシンポジウム
誌名 河川技術論文集 第20巻
巻・号・回 第20巻
発表年月日 2014/06/05 ~ 2014/06/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
福岡県 福岡県土整備事務所 災害事業室永井智幸
独立行政法人 土木研究所 水環境研究グループ 自然共生研究センター原田守啓
九州大学大学院工学研究院林博徳
(株)ウエスコ 関西支社 神戸支店高橋邦治
抄録
二級河川樋井川は,幹川流路延長12,9km,流域面積は29.1k㎡のいわゆり中小河川で、福岡市の市街地を北流し博多湾に注ぐ都市河川である。中国地方から九州北部に甚大な被害をもたらした平成21年7月中国・九州北部豪雨においtて,樋井川上流域に位置する柏原雨量観測所では最大時間雨量91mmを観測し,樋井川は下流市街地の複数地点で氾濫して,床上・床下合わせて410棟の浸水被害を生じた。この被害を受けて,福岡県は平成22年度から平成26年度までの5年間の計画で,床上浸水対策特別緊急事業(以下,床対事業)に取り組んでいる。          また,平成21年の豪雨災害を契機とし,樋井川流域治水市民会議が結成され,延べ30回以上の議論を重ねて,貯水・遊水・浸透を中心とした雨水流出抑制を,全住民と全関係主体が共同で取り組んでいく「流域治水」の提言が為された。市民会議からの提言は,福岡県が平成25年に策定した樋井川水系整備基本方針に結実し,将来目標とする計画高水流量に,洪水調節施設による調節分とは別途,流域治水による流出抑制分を見込んだ計画としている。このような,地域住民の治水と環境に対する意識の高まりに応えるべく,福岡県は,樋井川床対事業において,平成22年に改訂通知された「中小河川に関する河道計画の技術基準(以下,技術基準)」に示された「多自然川づくり」に積極的に取り組んでいる。                    本報では,樋井川の床対事業における多自然川づくりの取り組みと直面した技術的課題のうち,特に,改修後の河道の安定と,瀬淵の保全・創出を目標とした検討のプロセスについて報告する。また,多自然川づくりに適合した新しい河道安定工法である早瀬工,瀬淵工の導入について報告する。                                       
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