国立研究開発法人土木研究所

論文・刊行物検索

利用者の方へ

詳細情報

発表 礫スケールにおけるアユの摂食様式に関する研究

作成年度 2014 年度
論文名 礫スケールにおけるアユの摂食様式に関する研究
論文名(和訳)
論文副題
発表会 応用生態工学会 第18回(東京)大会
誌名 第18回研究発表会講演集
巻・号・回 第18回
発表年月日 2014/09/18 ~ 2014/09/21
所属研究室/機関名 著者名(英名)
独立行政法人 土木研究所 水環境研究グループ 自然共生研究センター高木哲也
独立行政法人 土木研究所 水環境研究グループ 自然共生研究センター小野田幸生
東京大学総合文化研究科森照貴
独立行政法人 土木研究所 水環境研究グループ 自然共生研究センター萱場祐一
抄録
 近年、ダム下流における河川環境や河川生態系の維持・改善を目的として、人工的な放流(フラッシュ放流)や土砂の供給(土砂還元)が実施されている。このような取り組みでは、日本の河川における重要な水産魚種の一種であるアユの生息環境改善を目的としている事例が多く、特にアユの餌となる付着藻類の剥離・更新は、改善効果の評価指標の1 つに挙げられている。アユの摂食に関する既往研究では、アユが好む付着藻類の種1)や質2)について多くの知見が得られている。したがって、上記のような取り組みは、これらの知見をふまえて計画、実施されることが望ましい。しかし、現状ではアユにとって適切な餌環境(質や量)に留意しているケースは多くない。上記のような研究が盛んに行われている一方で、河床の礫スケールにおけるアユの摂食に関する知見は少ない。実際にアユが付着藻類を食んでいる光景を見ると、礫1 つにおいても「場所によって水の流れにより受ける力は異なり、付着藻類の質も異なるのではないか」、「アユは摂食する場所を選んでいるのではないか」という疑問が湧く。また、このような礫スケールにおけるアユの摂食における選好性を明らかにすることで「アユの餌環境の適・不適」を詳細に把握できるとともに、アユの生息(餌)環境改善の取り組みに資するデータや評価に役立つ可能性も考えられる。そこで、実際の河川において、礫スケールで場所(面)により付着藻類の質などに違いがあるか、アユは摂食する場所(および付着藻類)を選んでいるのかについて確認した。
ページの先頭へ

この画面を閉じる

Copyright (C) 2022 Independent Administrative Institution Public Works Research Institute