作成年度 | 2016 年度 |
---|---|
論文名 | 土砂供給の影響予測に向けた魚類による淵の水深利用の把握 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 応用生態工学会 第20回大会(東京大会) |
誌名 | 応用生態工学会第20回研究発表会講演集 |
巻・号・回 | 9 |
発表年月日 | 2016/09/02 ~ 2016/09/05 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 小野田幸生 |
国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 堀田大貴 |
国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ河川生態チーム | 萱場祐一 |
抄録 |
---|
ダムからの土砂供給は,ダムの堆砂問題を解決するだけでなく、土砂輸送の連続性も確保することが期待され、その運用が本格的に検討されている。ただし、人為的な土砂供給は自然条件とは異なる場合もあるため、その影響を予測し、軽減化を図る必要がある。本研究対象である魚類に関しては、生息場所の選好性を用いて物理環境の変化に対する潜在的な影響を評価する手法がPHABSIM などで用いられており、その援用が現実的といえる。魚類の生息場所の選好性は瀬で調査されることが多く、土砂供給に伴う瀬の河床材料の変化による影響・効果の予測に役立てられてきた。ただし、供給された土砂は淵にも堆積する。淵ではもともと細粒土砂が多いため河床材料の変化は少ないものの、土砂の堆積による水深の減少が生じる可能性があり、その影響を予測するための魚類の水深利用の知見が必要となる。そこで、本研究では複数の淵で潜水調査による魚類センサスを実施し、魚類の水深利用を把握することで、土砂供給の影響を予測するための基礎的知見を取得することを目的とした。 |