国立研究開発法人土木研究所

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発表 置土の流下がダム下流の付着藻類に及ぼす効果に関する複数年のデータを用いた分析

作成年度 2016 年度
論文名 置土の流下がダム下流の付着藻類に及ぼす効果に関する複数年のデータを用いた分析
論文名(和訳)
論文副題
発表会 2016年度日本陸水学会第81回大会(那覇大会)
誌名 第81回 日本陸水学会 沖縄大会
巻・号・回 11 
発表年月日 2016/11/03 ~ 2016/11/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター宮川幸雄
京都大学角哲也
京都大学小林草平
国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ河川生態チーム萱場祐一
抄録
ダム湖に堆積した土砂を掘削して下流に置土し増水時に流下させること(置土)で、ダム下流における河床の低下および粗粒化を抑えるだけでなく、供給された土砂が河床に付着する藻類群集(付着藻類)と衝突し、付着藻類の剥離を促進させる。付着藻類が剥離せず残存する期間が長い環境下においては、付着藻類に異常繁茂や流下無機物の堆積が生じやすく、付着藻類を餌とするアユ等の水生生物にとって、餌資源の劣化につながるおそれがある。このため、置土はダム下流の河床環境を改善する効果があると期待されているが、置土の流下パターンは、置土量だけでなく、洪水の規模およびタイミングにも左右される。さらに、置土の流下パターンが同じ場合でも、河床粒径分布によって河床にはたらく掃流力は異なる。このため、単年度のデータのみの分析では、置土の付着藻類への効果を適切に把握することは困難である。そこで本研究では、複数年にわたり付着藻類を観測したダムを対象に、置土、洪水規模、河床粒径分布および付着藻類の現存量のデータから、置土が河床粒径分布および付着藻類の現存量に及ぼす効果に関する分析を行った。
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