国立研究開発法人土木研究所

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発表 雨天時の出水による霞ヶ浦への栄養塩負荷と底泥からの栄養塩溶出について

作成年度 2016 年度
論文名 雨天時の出水による霞ヶ浦への栄養塩負荷と底泥からの栄養塩溶出について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第81回日本陸水学会沖縄大会
誌名 第81回日本陸水学会沖縄大会講演要旨集
巻・号・回 81 -
発表年月日 2016/11/03 ~ 2016/11/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水環境研究グループ水質チーム金子陽輔
水環境研究グループ水質チーム對馬育夫
水環境研究グループ水質チーム南山瑞彦
抄録
合流式下水道の雨天時越流水(CSO)が流入する河川のポンプ場上流700 m地点(St.1)およびポンプ場下流100 m地点(St.2)の河川水について、雨天時における栄養塩負荷の比較を行った。2地点の負荷量を比較したところ、一回目の調査(調査日①)では越流期間中にSt.1よりSt.2の負荷量が上回った。一方で、二回目の調査(調査日②)では越流期間中にSt.1よりSt.2の負荷量が上回る結果となった。河川の流量に対する越流水の寄与率(越流期間中の最大値)は、調査日①では12.7%、調査日②では1.2%と推測された。越流水の寄与率は調査日①より調査日②の方が低いにもかかわらず、調査日②ではSt.1からSt.2にかけて栄養塩負荷が大きくなっているため、調査日②では一定のCSOによる影響が考えられた。また、霞ヶ浦において、台風による出水前後の底質を採取し、嫌気・好気条件下で20日間の溶出試験を行った。現地調査の結果から、台風通過後のSt.3(土浦港沖)では、他の地点に比べ、pHおよびDOは低い傾向を示した。台風に伴い流入してきた有機成分は、採泥時には既に分解し、溶出し易い成分は既に湖水へ溶出していた可能性が考えられる。溶出試験の結果、NH4-Nの溶出速度は、嫌気条件下で台風通過後に著しく増加しており、St.3(土浦港沖)が最も大きかった。また、PO4-Pの溶出速度は、台風通過後では、むしろ低下していた。
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