作成年度 | 2016 年度 |
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論文名 | 要対策土の盛土内利用に関する基礎的検討 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第60回地盤工学シンポジウム |
誌名 | 第60回地盤工学シンポジウム |
巻・号・回 | 60 60 |
発表年月日 | 2016/12/07 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所 | 稲垣由紀子 |
土木研究所 | 加藤俊二 |
土木研究所 | 佐々木哲也 |
土木研究所 | 阿南修司 |
抄録 |
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自然由来重金属等含有岩石・土壌等の対策が必要な土についても,低レベルの要対策土については安全性を確保したうえでの有効利用が求められており,その1 つの方法として盛土内における利用が考えられる。その場合,盛土内に浸透する雨水や地下水による有害物質の溶出や拡散に対し,効率的かつ簡易な対策が求められる。本研究では,降雨実験により盛土内への降雨の浸透状況を把握し,盛土表面遮水を伴う簡易な対策で盛土材の一部に低レベルの要対策土を用いる可能性について検討した。要対策土利用を模擬した部分への盛土内水位や浸透水の到達状況から,通常起こり得る程度の降雨では,山砂での覆土程度でも要対策土部分への浸透水の浸入はほとんど見られず,低レベルの要対策土への対策として期待できると考えられた。この対策では長雨や豪雨に相当する降雨の場合,要対策土部分への盛土内水位の到達が見られたが,天端やのり肩をシート等で部分的に遮水することで,要対策土部分への水の浸入が大幅に低減することが確認された。 |