作成年度 | 2016 年度 |
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論文名 | 統合物理探査による河川堤防内部物性構造の長期モニタリング |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 物理探査学会第134回(平成28年度春季)学術講演会 |
誌名 | 物理探査学会学術講演会講演論文集 |
巻・号・回 | 5 134 |
発表年月日 | 2016/05/16 ~ 2016/05/18 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所 地質・地盤研究グループ | 稲崎 富士 |
抄録 |
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筆者らは2005年以降21河川系47堤防区間において,延べ77次にわたって統合物理探査を適用してきている.その中には2011年東北地方太平洋沖地震で被災を受けた堤防区間も含まれており,地震前後の断面を比較することで地震による空間的な物性変化を評価することが可能となる.2011年秋にそれまでの探査結果をまとめて予察的な検討結果を報告したが,その後に実施した探査解析結果を含めて再解析した結果を改めて報告する.モニタリング対象堤防区間は,茨城県南西部を流れる小貝川の左岸堤防32km付近の約2kmの区間である.この区間では2005年8月以降2014年9月までの間に5次の比抵抗探査,3次の表面波探査を実施してきている.探査断面を比較すると,地震を挟んで比抵抗が全般的に増大し,S波速度は低下したことがわかった.この変化は地震3年後には小さくなり,回復過程にあると解することが可能である. |