作成年度 | 2017 年度 |
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論文名 | 補強土壁の損傷検知技術検証のための実大実験 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第72回年次学術講演会 |
誌名 | 第72回土木学会年次講演会講演概要集 |
巻・号・回 | 9 72 |
発表年月日 | 2017/09/11 ~ 2017/09/13 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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岡三リビック(株) | 林 豪人 |
ヒロセ(株) | 志村 直紀 |
前田工繊(株) | 久保 哲也 |
地質・地盤研究グループ施工技術チーム | 宮武 裕昭 |
地質・地盤研究グループ施工技術チーム | 藤田 智弘 |
抄録 |
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補強土壁は,盛土材のこぼれ出しが生じなければ他の土工構造物と同様,緩やかに変形が進行すると考えられる.したがって,補強土壁は盛土材のこぼれ出しに至る損傷(致命的な損傷)を見つけて早期に対応することを基本とした維持管理を実施することが合理的である.補強土壁の劣化のシナリオの整理から,盛土材のこぼれ出しに至る前段階として,5つの損傷の発生がある.調査ではまず近接目視により図1に示す損傷の有無を確認し,これらの損傷が生じている場合には,要因や不可視箇所の損傷を把握するために資料調査と詳細調査等を実施する.ただし,「補強材・連結部の破断(→壁面材の脱落)」については,補強材・連結部の破断は土中で生じる損傷であり,近接目視で損傷そのものを直接確認することができない.そのため,補強材・連結部の破断を早期に検知できる維持管理手法の開発が望まれている.そこで,補強材・連結部の破断の検知を目的とした表1 に示す各種の診断技術について,実大の補強土壁や部材を用いて補強土壁への適用性の検証を行い,それぞれの特徴と課題を整理した. |