作成年度 | 2017 年度 |
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論文名 | 非管理者による河川機能維持の実態分析-市民団体による清掃活動を事例に- |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 土木学会論文集B1(水工学) Vol.74 |
巻・号・回 | 74 4 |
発表年月日 | 2018/03/16 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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国立研究開発法人土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 坂本貴啓 |
島根大学生物資源科学部 | 篠崎由依 |
筑波大学システム情報系 | 佐藤裕和 |
白川直樹 |
抄録 |
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河川の清掃活動は,治水,利水,環境保全にかかる最も重要な河川管理行為の一つである.清掃は河川管理 者が所掌する一方で,多くの市民団体が活動の一環に取り入れ,河川管理への寄与がなされる場合も多くある が,その実態の定量評価は行われていない.本研究では,51水系の129団体にアンケートと現地調査を実施し, 清掃活動に投資している人的・時間的資源量を活動量として指標化し,管理者による清掃活動に占める度合い を推定した.分析の結果,調査対象団体が清掃に費やす活動総量は年1,077,972[人・時間],団体1回あたりの活 動量は年14,520[人・時間]となった.団体の活動に関連する清掃量を距離換算すると,直轄区間の114%程度を カバーしうることを示した.また,遠賀川の分析事例では,このような活動が河口堰管理費の75%程度に等価 であることを示唆した. |