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発表 急勾配河川における砂防えん堤の改良が排砂及び下流河道に及ぼす影響

作成年度 2017 年度
論文名 急勾配河川における砂防えん堤の改良が排砂及び下流河道に及ぼす影響
論文名(和訳)
論文副題
発表会 水工学講演会
誌名 土木学会論文集B1(水工学)
巻・号・回 74 4
発表年月日 2018/03/05 ~ 2018/03/07
所属研究室/機関名 著者名(英名)
九州大学厳島怜
土木研究所自然共生研究センター大槻順朗
九州大学佐藤辰郎
九州大学田中亘
抄録
砂防えん堤の排水ゲートからの土砂排出による中小河川への土砂還元施策(福岡県・加茂川)を対象に,旧湛水池からの土砂排出特性ならびに下流急流区間(概ね1/5-10)における堆砂状況について現地観測により明らかにした.花崗岩帯を背後に持つ旧湛水池には29年分の堆積土砂(約13,700m3)が砂と粘性土との互層を成して堆積していた.排水ゲート開放後,直後に堆砂量の約12.1%,その後の出水でさらに6.6%が流出した.出水期を経て堆積域には階段状の地形が形成され安定的な河床に達している.排水ゲート開放後の出水時における濁水のSS濃度は約1200mg/Lと推定され,既往のダム撤去の事例と比べると小さい部類に含まれるが,排出された土砂は下流のStep-Pool構造が発達する急流部にも堆積し,えん堤に近い一部のPoolを埋没させている.これより,急流河川においても土砂還元による顕著な地形や底質の変化が生じうることが示唆された.
本文表示【https://doi.org/10.2208/jscejhe.74.I_913】
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