作成年度 | 2017 年度 |
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論文名 | 大井川・犀川流域の効率的ダム操作支援を目的とした領域アンサンブル降雨予測の開発 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 水工学論文集 |
巻・号・回 | 62 |
発表年月日 | 2018/03/05 ~ 2018/03/07 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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ICHARM | 牛山朋來 |
ICHARM | 小池俊雄 |
抄録 |
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事前放流を含むダム操作の高度化により下流の公衆安全の確保と同時に,水資源の効率的利用を推進するための支援情報として,領域アンサンブル予測を開発し,予測実験を行った.対象としたのは,大井川と犀川の上流域である.アンサンブル予測は,7月~9月の3ヶ月間を2015~2017年の3年間について行ない,降水予測精度や,ダム操作における有用性について議論を行った.アンサンブル予測は確率情報を含むため,目的に応じた確率予測の利用を考案することができる.90パーセンタイル値など上位確率分布を用いると,公衆安全リスク回避を優先できる.一方,25パーセンタイルなど下位確率分布を用いると,豪雨予測の空振り率を低く抑え,水資源の減少を回避することができる.対象流域の発電用ダムの操作支援情報として水資源の確保を優先した場合,流域に応じて25から50パーセンタイル値を選択すれば,48時間で20mm以上の豪雨の予測を空振りする可能性を10%以下に抑えつつ,見逃す確率も35%程度に抑えられると期待できる. |