作成年度 | 2019 年度 |
---|---|
論文名 | 下水処理水の生物応答を用いた排水試験に適した魚類(ゼブラフィッシュとヒメダカ)の検討 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 下水道協会誌 |
巻・号・回 | 57 687 |
発表年月日 | 2020/01/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
土木研究所 | 村田里美 |
土木研究所 | 藤村幸裕 |
土木研究所 | 服部啓太 |
土木研究所 | 北村友一 |
土木研究所 | 小川文章 |
抄録 |
---|
日常生活, 産業活動で使用される化学物質は年々増加し, 現在10万種を超えるといわれている. 排水中に含有される化学物質の生物影響を評価する際, 機器分析による個別の化学物質の測定では生物影響の判定は難しいことから, 生物応答(バイオアッセイ)を用いた排水試験(WET試験)が期待されている. 日本版WET試験では試験魚類としてゼブラフィッシュまたはヒメダカが用いられているが, それら生物間の感受性を比較した研究は少ない. 本研究では下水処理水の魚類WET試験に適する魚種を選定することを目的に, 3種類の化学物質(ニッケル, アンモニア, 塩素)を用いて, ゼブラフィッシュとヒメダカの感受性の比較検討を行った. その結果, これら化学物質に対する感受性が両魚種で類似していることを明らかにした. また実際の下水処理水を用いてゼブラフィッシュとヒメダカのWET試験を行った場合, ヒメダカでは下水処理水中の化学物質の影響に加え, 微生物による試験阻害の影響を考慮する必要があることを明らかにした. |