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論文投稿 下水処理工程におけるマイクロプラスチックの挙動と琵琶湖への負荷量の推定

作成年度 2019 年度
論文名 下水処理工程におけるマイクロプラスチックの挙動と琵琶湖への負荷量の推定
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第53回環境工学研究フォーラム
誌名 土木学会論文集G(環境)(環境工学研究論文集第56巻)
巻・号・回 74 7
発表年月日 2019/12/02 ~ 2019/12/04
所属研究室/機関名 著者名(英名)
京都大学田中周平
京都大学垣田正樹
京都大学雪岡 聖
水質チーム鈴木裕識
京都大学藤井滋穂
抄録
本研究では,下水処理場の処理工程におけるマイクロプラスチック(以下,MPs)の挙動と琵琶湖への負荷量を把握することを主目的として,2017年11月~2018年2月に4か所の流域下水処理場(分流式)の流入水,放流水,処理工程別において100 μm以上のMPsを,流入水と放流水ではさらに10~100 μmのMPsの分析を行った.その結果,下水,処理水,汚泥,スカムなどから合計30種類のMPsが検出され,流入水中のMPs濃度は158~5,000個/m3であった.放流水中のMPs濃度は0.3~2.2個/m3であり,放流先の琵琶湖水中のMPs濃度と同等であった.一方,10~100 μmのMPsの除去率は76.3%であった.100 μm未満のMPsの除去は急速砂ろ過を行っても不十分であると示唆された.4つの下水処理場からの合計負荷量は501,630個/日と推計され,晴天時の琵琶湖流入河川からの総負荷量とほぼ同じであることが示された.
本文表示【https://doi.org/10.2208/jscejer.75.7_III_35】
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