国立研究開発法人土木研究所

論文・刊行物検索

利用者の方へ

詳細情報

発表 胚・仔魚期の魚類を用いる短期毒性試験への遺伝子発現解析の追加による慢性影響検出の試み

作成年度 2019 年度
論文名 胚・仔魚期の魚類を用いる短期毒性試験への遺伝子発現解析の追加による慢性影響検出の試み
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第56回環境工学フォーラム
誌名 第56回環境工学フォーラム講演集
巻・号・回  
発表年月日 2019/12/02 ~ 2019/12/04
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水質チーム北村友一
エンテックス阿部翔太
水質チーム山下洋正
抄録
胚・仔魚期の魚類を用いる短期毒性試験は、ふ化率と生残率から排水の致死毒性が検出できる。本試験に遺伝子発現解析を追加することにより遺伝子発現レベルで生体影響が把握でき、慢性影響を検出できる可能性がある。下水処理水の魚類慢性影響とオゾン処理による影響低減効果を明らかにするため、実験で得られた二次処理水、オゾン処理水について胚・仔魚期のゼブラフィッシュを用いた短期毒性試験と生残仔魚の網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、ふ化率、生残率を指標とした試験では、二次処理水、オゾン処理水とも影響は見られなかった。一方で、遺伝子発現解析からは、二次処理水とオゾン処理水曝露区の発現変動遺伝子がそれぞれ、約530個と約140個検出され違いが見られた。発現変動遺伝子の機能解析の結果、二次処理水曝露区は、免疫、応答、代謝などに影響を及ぼすことが予測されたが、オゾン処理水曝露区ではこれらの影響は低減していた。
ページの先頭へ

この画面を閉じる

Copyright (C) 2022 Independent Administrative Institution Public Works Research Institute