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論文投稿 定期点検データの分析によるカルバートの損傷の特徴

作成年度 2021 年度
論文名 定期点検データの分析によるカルバートの損傷の特徴
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 セメント・コンクリート
巻・号・回 No.896
発表年月日 2021/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土質・振動チーム佐々木哲也
土質・振動チーム稲垣由紀子
抄録
道路構造物の適切な維持管理のため、平成26 年度よりトンネル、橋梁、シェッド、大型カルバート及び大型附属物について、5 年に1 度、近接目視等を基本とした定期点検が行われることとなった。道路カルバートについても、「シェッド、大型カルバート等定期点検要領 平成26 年6 月 国土交通省道路局国道・防災課」1), 2)(以下「点検要領」という。)に基づき定期点検が実施されている。点検要領では、施設の状態と措置の必要性について、Ⅰ健全からⅣ緊急措置段階までの4段階で健全性を診断することが求められる。より適切な診断、措置の実施のためには、その変状を発生させた要因を適切に推定し、その要因による変状の進行の可能性、進行した場合の影響等の特性を踏まえることが重要である。一方で、道路ボックスカルバートは、道路の下を横断し盛土内あるいは地盤内に設けられる構造物であり、材料の経年劣化や上載荷重の影響だけではなく、周辺の地盤や盛土の変形等の影響も受けるが、変状形態については十分には整理されていない。そこで、本報では、国が管理する大型カルバートの定期点検結果から、カルバートの変状要因を推定し、その特性を整理した結果について紹介する。主に土圧等の外力や周辺盛土、基礎地盤の変状に伴うカルバートの変状を中心にその傾向について分析を行い、設計・施工・維持管理上の留意事項についても整理した。
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