作成年度 | 2021 年度 |
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論文名 | 開削時現場調査と室内試験による狩野川堤防の評価 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第9回河川堤防技術シンポジウム |
誌名 | 第9回河川堤防技術シンポジウム |
巻・号・回 | 12 9 |
発表年月日 | 2021/12/14 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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名城大学 | 小高猛司 |
日本工営 | 李 圭太 |
中部土質試験協同組合 | 久保裕一 |
土質・振動チーム | 石原雅規 |
土質・振動チーム | 青柳悠大 |
抄録 |
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河川堤防の質的検討にあたり,堤体盛土の透水係数の評価は非常に重要である。著者らは,河川堤防の堤体の飽和透水係数を得るために,直径30cm の試験孔にマリオットサイフォンを用いた現場透水試験を実施してきた。それらは,新堤築堤に伴い撤去する旧堤や被災現場であったりするが,総じて得られた飽和透水係数は,同位置で採取した乱れの少ない試料で実施した室内透水試験による飽和透水係数より大きくなり,細粒土堤体の場合においては,数オーダー大きくなる事例もある。それらの結果は,大口径試験孔でのマリオットサイフォンで得られる現場透水係数が現場の不均質性や異方性を含んだマクロな透水性を評価していることを示唆している。本報では,2020 年12 月に静岡県の狩野川右岸8.5k 付近の堤防開削断面にて実施した現場調査とその際に採取した乱れの少ない試料で実施した各種の室内試験の結果を示す。本現場においては,共著者である土木研究所の研究チームが開発して検証を進めている簡易現場透水試験法の調査も別途実施されており,詳細な分析結果が報告されている。 |