作成年度 | 2021 年度 |
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論文名 | ダム決壊事例に基づく衛星情報を活用した水文情報不足地域における流出氾濫解析手法の提案 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 水工学講演会 |
誌名 | 土木学会論文集B1(水工学) Vol.77, No.2, I_73-I_78, 2021. |
巻・号・回 | 77 2 |
発表年月日 | 2021/12/08 ~ 2021/12/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所ICHARM | 会田健太郎 |
土木研究所ICHARM | 柿沼太貴 |
土木研究所ICHARM | 大沼克弘 |
伊藤弘之 | |
小池俊雄 |
抄録 |
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洪水災害は,温暖化による豪雨頻度の増加を背景に世界各地で頻発している.洪水被害を軽減するためには,所要の精度で洪水リスクを評価し,適切な対応策を講じる必要がある.しかし観測網が十分でない地域では,モデル構築に必要な水文データが不足しているのが現状である.本研究では2018年にミャンマーで発生したアースダムの決壊による氾濫事例を対象として,ダム流入量とダム貯水位の変化およびダム決壊による下流域の氾濫を解析する流出氾濫モデルを構築した.そして世界中で入手可能な衛星データを用いて降雨の時空間データ作成と浸水域抽出を行い,氾濫状況の再現性を検証するとともに、各地のアースダム下流の危機管理に資することを目的に、確率規模降雨ごとの氾濫想定方法を提案した.その結果,水文データが乏しい地域でもダム決壊時の危機管理に有用な浸水域の想定が可能であることを示した. |