国立研究開発法人土木研究所

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発表 消化汚泥の脱水効率改善に寄与する脱水助材としての草木系バイオマスの構造

作成年度 2021 年度
論文名 消化汚泥の脱水効率改善に寄与する脱水助材としての草木系バイオマスの構造
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名 第58回土木学会環境フォーラム
巻・号・回  
発表年月日 2021/11/16 ~ 2021/11/18
所属研究室/機関名 著者名(英名)
谷藤渓詩
山﨑 廉予
宮本豊尚
重村浩之
抄録
本研究では,難脱水性である消化汚泥の脱水助材として河川等で発生する草木系バイオマス(イネ科刈草、マツ剪定枝およびタケ粉)の構造的特徴に着目し,それらと脱水性との関係を検討した.草木系バイオマスの顕微鏡観察の結果,イネ科刈草およびマツ剪定枝の葉部は中空構造を有していた.一方,マツ剪定枝の木部,樹皮部およびタケ幹部は木質化した細胞が繊維方向に並んでおり,これらの孔径はイネ科刈草およびマツ剪定枝葉部のものより小さかった.消化汚泥に草木系バイオマスを混合し,凝集剤を加えてフロックを形成すると,フロックの内部にバイオマスが存在することが確認された.これらのろ過脱水を行うと,イネ科刈草の脱水効率が最も良いことが明らかとなった.イネ科刈草は中空構造を有しているため,その内部を通じて水が移動し,汚泥の脱水を促進したと考えられる.
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