作成年度 | 2021 年度 |
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論文名 | 鋼構造物塗替え塗装の最近の動向と課題 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 九州技報 |
巻・号・回 | 69 |
発表年月日 | 2021/09/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所材料資源研究グループ | 新田弘之 |
土木研究所材料資源研究グループ | 冨山禎仁 |
抄録 |
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わが国では、インフラの老朽化の急速な進行が問題になっており、例えば道路橋では建設50 年を超えるものの割合は、平成25 年で16% であったものが、令和5 年には40% を占めるまでになると試算されている。このため、インフラの長寿命化のための行動計画が作成され、各方面で取り組みが進められている。 鋼橋などの鋼構造物を長寿命化するためには、鋼材を腐食から守ることが必須である。鋼材の防食として、塗装をするのがごく一般的である。鋼構造物用の塗装は高耐久を求めて、これまで仕様が何度も見直されてきた。しかしそれでも、供用期間が進むにつれ劣化していき、外観が悪化するだけでなく防錆機能も低下し、ついには塗替えが必要になる。塗替えにおいては、古い塗膜や錆を除去してから塗装が行われるが、旧塗膜に有害物質が含まれる場合の対応や、素地調整の際の残存塩などによる早期劣化が問題になる場合がある。これに対して、各方面で対応技術の開発が進んでいる。 本稿では、塗替え塗装に関して、様々な工法の開発が進む素地調整に関する技術と、耐久性や環境性能の向上が期待される新しい塗料について、最新の技術動向や課題などを紹介した。 |