作成年度 | 2018 年度 |
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論文名 | 土砂バイパストンネルによる排砂が付着藻類現存量の年変動に及ぼす効果の定量予測 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第63回水工学講演会 |
誌名 | 第63回水工学講演会【論文投稿】 |
巻・号・回 | Vol.74, No.5 |
発表年月日 | 2018/11/25 ~ 2018/11/27 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土木研究所水環境研究グループ自然共生研究センター | 宮川幸雄 |
京都大学 防災研究所 | 角 哲也 |
京都大学 防災研究所 | 竹門 康弘 |
抄録 |
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本研究では,上流からの土砂を下流に排出する地下トンネル(土砂バイパストンネル)を有するダムの下流を対象に,土砂供給による付着藻類の繁茂を抑制する効果の定量化を目的として,付着藻類現存量の年変動のモデル予測を行った.そして,観測値と比較してモデルの精度を確認した後,土砂バイパストンネルからの放流の有無による付着藻類現存量の違いをモデル予測で比較した.このとき,トンネルからの放流がない場合は,供給土砂の堆積が生じず,河床材料が細粒化しないと設定した.この結果,洪水時(秋季)において,両者の付着藻類現存量にほとんど違いがなかったが,洪水後(冬季~春季)において,トンネルからの放流がある場合の方が,ない場合より付着藻類の剥離がより早いタイミングで生じた.この理由として,トンネルからの供給土砂の堆積で河床が細粒化することで,小規模な洪水時における河床材料の移動(河床の攪乱)が生じやすくなり,付着藻類の剥離が促進されるためと考えられる. |