作成年度 | 2018 年度 |
---|---|
論文名 | 水田水域と河川域におけるエコロジカルネットワークの再生 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第24回「野生生物と社会」学会九州大会 |
誌名 | 第24回「野生生物と社会」学会九州大会 |
巻・号・回 | |
発表年月日 | 2018/11/23 ~ 2018/11/25 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
河川生態チーム | 田和康太 |
兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科 | 佐川志朗 |
岐阜大学流域圏科学研究センター | 永山滋也 |
自然共生センター | 末吉正尚 |
河川生態チーム | 中村圭吾 |
抄録 |
---|
生物の生息場所を相互に連続させることによって、生態系の回復と生物多様性の保全を目指すエコロジカルネットワークの形成が、近年の自然再生において大きな注目を集めている。例えば、コウノトリの野生復帰地である兵庫県豊岡市では、動物食性であるコウノトリの採餌場所となり、なおかつ多種の生物の生息場所となる浅い湿地域を確保するため、河道内にワンドやタマリを、水田域に休耕田を湛水したビオトープをそれぞれ造成し、これらを連続させる取り組みが実施されている。本報告では、国土交通省の実施するエコロジカルネットワークに関する取り組みや、兵庫県豊岡市に代表される河川域と水田域における魚類、両生類、止水性水生昆虫類等を対象としたエコロジカルネットワークの効果に関する調査結果を紹介する。そこから、エコロジカルネットワークの再生による水田域の生物多様性保全と農業の両立について検討する。 |