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発表 河川性鳥類群集の保全区の検討

作成年度 2018 年度
論文名 河川性鳥類群集の保全区の検討
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第16回環境研究シンポジウム
誌名 第16回環境研究シンポジウム
巻・号・回 第16回
発表年月日 2018/11/13
所属研究室/機関名 著者名(英名)
河川生態チーム田和康太
抄録
生活史の中で水辺を利用する鳥類群集にとって河川環境は重要な生息場所の一つである.また,これらの鳥類は水域と陸域の両方の環境を必要とすることや,食物網の上位に位置する種が多く含まれることなどから,河川環境の良否を反映する有力な指標分類群となる.1997年における河川法の改正では,従前の「治水」と「利水」に加えて,「河川環境の整備と保全」がその目的に追加された.そのため,現在の河川整備では,河川域における生物の生息環境への配慮が求められている. また,国土交通省では,河川事業および河川管理を適切に推進するため,河川を環境という観点から捉えた定期的,継続的および統一的な河川に関する基礎情報の収集整備を図る「河川水辺の国勢調査」を1990年から実施している.ここでは全国の1級ならびに2級水系における鳥類,魚類,両生・爬虫類,昆虫類,植物等の生息状況に関するデータが膨大に収蔵されている.しかしながら,これらのデータはこれまで十分に活用されてきていない.また,樹林化等の河川環境の変化によって,河川の水辺を利用する鳥類の生息環境は各地で急速に失われている現状がある.そこで演者は河川水辺の国勢調査を活用し,遊禽類,渉禽類,水辺を利用する一部の陸鳥等の河川性鳥類群集を対象とした保全優先区を抽出することを検討した.
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