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発表 嫌気好気ろ床法の下水処理水に残存するLASの微生物担体処理

作成年度 2018 年度
論文名 嫌気好気ろ床法の下水処理水に残存するLASの微生物担体処理
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第55回下水道研究発表会
誌名 下水道研究発表会講演集
巻・号・回
発表年月日 2018/07/24 ~ 2018/07/26
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水質チーム小森行也
水質チーム小川文章
抄録
水生生物の保全に係る水質環境基準項目の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)は、我が国で多く採用されている下水処理の標準活性汚泥法では99%以上除去され、放流水のLAS濃度は環境基準の河川・生物特Aで設定された基準値の0.02mg/Lを下回っている。しかしながら、回転生物接触法、礫間接触酸化法、好気性ろ床法、接触ばっき法、高速散水ろ床法のLAS除去率は87%~100%であり、放流水のLAS濃度が前述の環境基準値の10倍を超える値で観測された事例もある。また、嫌気好気ろ床法の施設の中には放流水LAS濃度が0.86mg/LでLAS除去率が81%という低い値の報告もある。LASは中央環境審議会水環境部会排水規制等専門委員会(第24回、平成29年12月25日)において排水規制化の検討が行われ、「現時点においては、一律排水基準を新たに設定する必要性は低い。」との方向が示されている。当面はLAS排水基準設定の可能性は低いと考えられるが、下水処理水に残存するLAS除去技術の検討は必要である。本稿は、下水処理水のLAS濃度が環境基準の10倍を超えて検出された嫌気好気ろ床法の下水処理水に残存するLAS除去を目的とした微生物担体処理実験の結果を報告する。
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