作成年度 | 2018 年度 |
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論文名 | Relationship of Seismic External Force and Damage Rate of Levee in The Great East JAPAN Earthquake |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 16th European Conference on Earthquake Engineering |
誌名 | 16th European Conference on Earthquake Engineering |
巻・号・回 | 16th |
発表年月日 | 2018/06/18 ~ 2018/06/21 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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土質・振動チーム | 石原雅規 |
八千代エンジニヤリング | 川口剛 |
土質・振動チーム | 佐々木哲也 |
抄録 |
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2011年の東日本大震災においては、東北地方及び関東地方の広い範囲で河川堤防が被災した。河口部付近の津波の浸食による一部の被災箇所を除けば,重大な被災箇所の原因は,強い地震動により基礎地盤や堤体が液状化したことだと考えられる。これらの河川堤防の被害率と地表面最大加速度,地表面最大速度,SI値,気象庁震度の地震外力,地盤条件の関係を調べた。被災状況や地盤条件が比較的充実している直轄管理区間を対象とした。直轄河川堤防の位置及び被災箇所の情報をGIS上で整理した上で,強震観測記録を補間下した地震動分布と重ね合わせた。また,地質縦断図から液状化層厚等の情報を抽出し,同様に重ね合わせた。その結果,必ずしも最大加速度の大きな箇所で被災率が高いわけではなく,SI値や震度が被災率と正の相関を持っていることが分かった。最大加速度が400gal程度の地域は,地盤があまり良くなく,最大加速度は小さくなるものの,長周期化し,地盤にとっては厳しい外力条件になったものと考えられる。SI値や震度では,そのような効果が考慮されているために,正の相関が得られたものと考えられる。 |