作成年度 | 2018 年度 |
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論文名 | 破堤した実堤防土の吸水軟化試験による低応力下の浸透耐性評価 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第53回地盤工学研究発表会 |
誌名 | 第53回地盤工学研究発表会 |
巻・号・回 | 第53回 |
発表年月日 | 2018/07/24 ~ 2018/07/26 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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名城大学 | 小高猛司 |
建設技術研究所 | 李圭太 |
中部土質試験協同組合 | 久保裕一 |
土質・振動チーム | 石原雅規 |
名城大学大学院 | 中山雄人 |
抄録 |
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集中豪雨などによって中小河川の堤防が越流せずに破堤する事例が近年報告されている。2015年の関東・東北豪雨によって宮城県の渋井川堤防が3箇所破堤し,2016年の台風10号によって青森県の高瀬川水系の二ツ森川が破堤した。渋井川は堤体のパイピング破壊1),二ツ森川は堤体下層の透水性の高い砂層が浸透安全性を低下させ,堤体破壊に大きな影響をもたらした2)と考えられている。どちらの破堤事例も天端には越流痕が確認されておらず,越水なしで浸透破壊したことは疑いない。本研究では,渋井川と二ツ森川の破堤箇所の現地堤体土を用いて三軸試験を実施した。また低拘束圧,低ひずみレベルでせん断強度を評価できる吸水軟化試験3)を実施し,力学特性や浸透耐性を評価し考察した。我々の既往の研究において,複数の現地中間土堤体試料を用いた吸水軟化試験によって,堤体土の浸透耐性評価4)のパターン分類に成功しており,本研究でもその成果を参考にしている。 |