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発表 不飽和地盤におけるS波速度モニタリング

作成年度 2018 年度
論文名 不飽和地盤におけるS波速度モニタリング
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本地球惑星科学連合2018年大会
誌名 日本地球惑星科学連合2018年大会
巻・号・回
発表年月日 2018/05/20 ~ 2018/05/24
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土木研究所 地質・地盤研究グループ(現 応用地質)木佐貫 寛
土木研究所 地質・地盤研究グループ稲崎 富士
土木研究所 地質・地盤研究グループ尾西 恭亮
抄録
S波速度は地盤の剛性と関係のあるパラメータであり、地盤の安定性を把握するために重要な指標となる。筆者らは、不飽和地盤に水が浸透することによるS波速度の低下を観測した。高さ2m程度の盛土の天端に溝を掘り、そこから水を浸透させた。水位を一定に保ち、S波トモグラフィを繰り返し実施した。その結果、時間の経過とともに、S波速度の低下範囲の拡大を観測した。次に、降雨前後に実施したS波トモグラフィでは、表層地盤におけるS波速度の低下を観測することができた。これらのことは、不飽和地盤に水が浸透することにより、地盤の剛性が低下したことを示しており、さらに、S波速度が含水状態に依存するパラメータであることを示している。S波速度をモニタリングすることは、降雨浸透によって弱体化しやすい領域を抽出することが可能であり、降雨時における盛土の安全性評価技術として期待できるものである。
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