作成年度 | 2022 年度 |
---|---|
論文名 | 山岳トンネル覆工の力学的特性と性能照査方法に関する共同研究報告書 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名 | 共同研究報告書 |
巻・号・回 | 第589号 |
発表年月日 | 2023/03/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
トンネルチーム | 日下 敦 |
トンネルチーム | 菊地 浩貴 |
トンネルチーム | 廣田 彰久 |
株式会社高速道路総合技術研究所 | 中野 清人、山崎 哲也、菅原 千尋 |
抄録 |
---|
山岳トンネルの覆工は,通常断面の道路トンネルの標準区間の場合,過去の経験や実績等をもとに目安として示された設計巻厚 30cm,圧縮強度 18N/mm²の無筋コンクリートが標準的に採用されているが,覆工の機能・性能やその評価手法等は十分に体系化されておらず,覆工への新技術導入にあたっての課題の 1つとなっている. 本研究では,覆工の性能規定化に向けた基礎研究として,使用材料や断面形状の影響等を考慮した覆工の耐荷力や力学的メカニズムを把握することを目的に,実大のトンネル覆工載荷実験及びそれらの数値解析的検討等を実施した.その結果,中流動覆工コンクリート覆工や薄肉高強度覆工は従来覆工と概ね同等の耐荷性能を有することが明らかになった.また,材料非線形性を有するファイバー要素による数値解析手法は,覆工の耐荷力の評価手法として有用であることが明らかになった. さらにコンクリート流動性の違いが中長期的に覆工の品質に与える影響を把握することを目的に,供用中のトンネル覆工における変状の発生傾向等を分析することで,中流動覆工コンクリートが従来覆工と同等の品質を有していることが明らかになった. |